また詳しく書きますと、言ってしばらく経ってしまった「舞」の字のこと。
舞 -ブ-
-まう・まい・おどる・はげます-
<無>と
<舛>からなり、<無>は舞う人の形。
<舛>は左右の足が外に向って開く形とあります。
ト文や金文では<無>を<舞>の意に用いていました。のちに<無>が有無の意味に用いられるようになり、下に舞うときの足の形を示す<舛>を加えて「舞」の字が作られたそうです。
もともと、<舞>や<楽>は神事に通じていたものです。
「舞楽のことはすべて神事に起源し、のちに民間に伝承された。巫舞(ふぶ)のことであるから、法文を曲説することを舞文という。」とあり、このことを知ると、 "舞文"が<①法文を勝手に乱用すること。②自分の都合のよいように、たくみに文辞をもてあそぶこと。>とあるのもうなずけますね。私たちの知る
<舞う>から"舞文"の意味は到底考えられませんもの・・・
(資料:字統/広辞苑)