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春日はうらうらにして・・・

 うらうらにして照れる春日に雲雀あがり 情(こころ)悲しも独りしおもへば

 万葉集の中の「春愁三首」とよばれるものの1つです。"うらうらにして"は"遅々にして"と書きます。漢字を見れば意味は歴然ですが、音の響きがなんとも春のころにぴったりだなあと感じます。
 下の句は当時の世相から藤原氏の勢力を嘆いたもので、引用した中国の「詩経」で歌われいるような、春の様子をのどかなに歌ったものではないようですが・・・。
春日はうらうらにして・・・_b0019759_2134752.jpg

 福岡の大宰府市周辺には多くの万葉歌碑があり、春の歌には

 春の野に 霧立ちわたり 降る雪と 人の見るまで 梅の花散る
 
 梅の花 散らくはいづく しかすがに この城の山に 雪ふりつゝ

                                 など・など・・・・

 明日はその歌碑を見に行く遠足!1年も前から楽しみにしていたこと。(1年も経ってしまって^^;)まずは、太宰府政庁跡にある日下部鳴鶴が書いた石碑を見に行きます。そして、ぐるっと廻ってきましょう。友人が送ってくれた資料によると28の万葉歌碑・句碑があるそうです。
 天気予報は<晴れ>。
by sumi-moji | 2006-03-16 21:36 | 季節のひとり言