読書フォーラムで養老猛氏が基調講演をされている様子がテレビから流れておりました。
「目と耳から入る"ことば"」についてです。
1つ目は、日本語のことばがアイコンに似ているということ。
??そうですか?
私たちは ことば 特に、漢字 を理解する時には、イメージを描く。このイメージとして
捉えることが、アイコンを捉えることと似ているというのです。そして、漫画を見ることと
とても似ているんですって。
まずは、「重」 という漢字を思い浮かべてください。
「重」 なんと読みますか?
私たちの脳はこんなふうにこの字を捉えています。
私たちは、この漢字がでてきたら、下についている 送り仮名 を
見て、
ふりがな をふる!
例えば、
重い → おも い
重 → じゅう
重ねる → かさ ねる
つぎに、温泉マークを見ると、私たち、あの湯気のマークをみると
温泉を思い出しますよね。温泉マークもアイコンの一つ。
日本人は漢字をこんなふうにイメージしている?
なるほど・・・
日本語を理解する時には、
脳は ひらがな を理解する時と、
漢字を を理解する時には違う場所を使っているですって。
ひらがな を理解する場所は 英語を理解する場所と同じような場所。日本語が持っている特性ということですね。
このアイコンを見て理解している行為は、漫画を見て理解している行為とつながります。私たちは漫画を見ている時、必ずしも、吹き出しの文字に頼らないでしょう。漫画の絵の部分が <漢字>、吹き出しの部分が 脳の中でつけている<ふりがな>となるわけです。
う~ん・・・
ボーっと見ていた私。この頃になると真剣!
2つ目は 目(視覚)から入る"ことば"と、耳(聴覚)から入る"ことば"。
"ことば"という情報を脳が受け取る方法は、<目>と<耳>からです。
どちらから受け取っても同じだと思うでしょう。これが、違うのですよね。
聞くという行為からの情報は、受動的。でも、見る(ここが読むことにつながるのですが)という行為からの情報は、能動的。積極的に意識しなければなされない。志向性が伴うんですって。
ほぉ~。
おもしろなあと思ったのは、脳が受け取る情報の中には"ことば"のほかに、そこまでに行きつく前に
目からは <絵画>
耳からは <音楽> があるというということ。
黄色の部分は何だと思いますか?音楽 と "ことば" の間は 詩や俳句や短歌。
絵画 と "ことば" の間は 漫画 などっていわれました。
でも、私、これを見たときに思ったのですよね。
<絵画>と"ことば"の間の黄色の部分に
<書>が位置している!と。